ボクシングの基本はジャブ。
続いてストレートあるいはフック。
涯の左ジャブがアカギの頬に炸裂した。
そのままリズムに乗って目にも止まらぬ速さで右フック・・・
アカギ「待った!!降参っ・・・!」
アカギの瞬発的降参も並じゃなかった。
右フックを寸止めする涯。
涯 「何だ・・・たったこれだけで降参か。
まぁ、並のヤツなら俺のフックで立ってられるだけでも大したもんだが」
アカギ「あー痛ってぇ・・・。お前強すぎるぜ。俺の負けだ。降参!」
涯 「フン・・・」
勝負が終わり、振り返ってアカギから離れる涯。
その瞬間アカギの飛び蹴りが涯の頭に炸裂した。
涯はぶっ倒れた。
アカギ「ククク・・・油断禁物・・・」
フラフラと立ち上がる涯。
涯 「・・・貴様っ・・・!!
卑怯だっ・・・!!
勝負は終わったはずだぞ!!
騙して後ろから攻撃するなんて男として情けなくねぇのかっ」
アカギ「喧嘩に卑怯もクソもあるかよ・・・。
実戦だったらお前死んでるぜ?」
涯 「くっ・・・」
1人暮らしの涯の家にアカギは勝手に居候していた。
涯は、自分と同じく天涯孤独で1人で生きてることに共感を持って居候を許していた。
組み手の相手にもなってくれるし、自分よりもアカギは1人で生きる事に関して知識も豊富なので
勉強のためにも居候させてやっていた。
涯 「・・・もういいっ・・・
寝る・・・!」
アカギ「そうだな・・・
俺も疲れたぜ」
寝るときは当然同じ布団で寝ていた。
この狭い涯の部屋では仕方のないことだった。
その夜・・・
なにやら身体に異変を感じて、涯は飛び起きた。
涯 「!!!??」
気が付くと、アカギが涯の股間を触っていた。
涯は錯乱した。後、激怒した。
涯 「てめぇ・・・何しやがるっ!!!」
アカギ「クク・・・やっぱりな」
涯 「何がだっ・・・!!!」
涯はわけが判らなかった。
アカギ「そこだけは鍛えてねぇんじゃねーかって思ってよ。
調べてやったんだよ」
涯 「・・・???
どういう意味だ・・・?」
アカギの不可解な行動に涯は考えた。
涯 「・・・急所を鍛えてねぇってことか?
舐めるなっ!
俺は例え急所を攻撃されてもなんともないっ」
アカギ「そうじゃなくてよ・・・
お前、勃起してるだろ・・・?」
涯は自分の股間をおそるおそる見てみた。
勃起していた。
涯は真っ赤になった。
涯 「貴様・・・
貴様・・・
変態かっ!!!」
慌ててアカギから離れる涯。
アカギ「変態だって・・・?
酷い言い草だな。お前のためにやってやってんのによ。
お前、自慰したことねぇだろ」
涯 「うるせぇっ・・!うるせぇ!!!
出ていけっ!!
これ以上変態の話なんか聞きたくねぇ!」
アカギ「変態変態って・・・
あんまり言うと俺だって怒るぜ?
まぁ、聞けよ。
お前、拷問された事あるか?」
涯 「・・・・・。
無い。
だから何だって言うんだ?
俺は例えどんな拷問されようが耐えられる。
耐えてみせる」
アカギ「とてもそうは見えねぇけどな」
涯 「何が言いたいんだ?」
アカギ「お前、1人で生きていくんだろ。
何も世の中知らねぇくせによ。
だから強くなりたいんだろ。それを鍛えてやるっつってんだよ」
涯 「だから何が言いたいんだっ!」
アカギ「つまり、こういうこと」
アカギはまた涯の股間に触れた。
涯 「・・・っ!!・・のヤロ・・・」
アカギ「聞けって。
拷問ってのはただ痛めつけるだけだと思ってんの?
もっと苦しい拷問だってあるんだぜ。
性的拷問さ」
涯 「・・・・・」
アカギ「例えばよくある話。
お前が何か重要な秘密を握っていたとする。
当然敵は吐かせようとする。
お前の肉体的な強さなら暴力による拷問にも耐えられるかもしれない。
けど、拷問ってのは色んな種類があるんだ。
ましてやお前みたいに性的に堅物なやつなんか、
性的拷問が一番成功率が高い。
敵はすぐにそれをやってくるぜ」
涯 「・・・つまりはこういうことか?
俺にその・・・
性的な面で免疫をつけろと?」
アカギ「ククク・・・理解が早いね。
そういうことさ。
まぁ、俺はどっちでもかまわないけど、
腕力ばっかり鍛えてないでそういうのも鍛えたほうがいいんじゃないかってこと。
お前さえやる気があるなら鍛えてやるぜ」
涯は超考え込んだ。
そんな訓練超嫌だ。
しかし、アカギの言う通りいつかそういう目に逢ったときの苦しみを考えると
アカギの提案のほうがマシだった。
涯 「・・・・いいだろう・・・
その訓練受けてやる」
アカギ「そっか。じゃあ付き合ってやるよ」
涯 「ただし!お前もだ!」
アカギ「え?」
涯 「当たり前だろう。これまでだって互いに訓練し合って来たじゃないか。
俺だけ世話になるわけにはいかない」
アカギ「俺は別に・・・十分免疫あるし必要ないけど。
ま、お前がそういうならそうしようか」
で、アカギと涯は性的訓練をはじめることになった。
ストップウォッチを用意するアカギ。
涯 「・・・何からはじめる気だ?」
アカギ「まずは実力テストさ。俺がフェラチオするから
どのぐらいでイくか計ってみる。
どんな訓練だってそうだろ?」
涯のパンツを脱がすアカギ。
それだけで涯はすでに真っ赤だ。
アカギ「ククク・・・安心しろよ。
最初からそんなに激しくはしないから」
涯 「余計なお世話だ。最初から全力でやってくれ」
アカギ「あと忠告・・・。声は出したほうがいいよ。
そっちのほうが苦しさも和らぐから」
涯 「余計なお世話だって言ってるだろっ・・・!
声なんか出すか。イったりもしない!早くしろっ・・!」
アカギは涯のペニスを口に咥えた。
同時にストップウォッチスタート。
涯 「(うっ・・・・!)」
軽く吸い上げると、あっというまに勃起する。
舌すら使わず、ゆっくりと口を上下に動かすだけ。
それでも自慰すらしたことのない涯には予想外の感覚だった。
ペニスに加わる快感は強烈だった。
身体じゅうに快楽が広がる。
何かがどんどん上り詰めていくのがわかる。
涯「(何だこれっ・・・
なんか、やばいっ・・・
身体がおかしく・・・)」
涯「・・・はぁっ・・・」
思わず声が出た。それも女みたいないやらしい声。
涯は慌てて口を塞いだ。
簡単なフェラチオを続けてるアカギは、涯が絶頂寸前なのを感じとった。
最後に亀頭を舌で舐めた。
涯 「あ、あァン・・・!」
自分でも信じられないような情けない声を出して、涯は果てた。
アカギ「いい声出すじゃん。ちょっとドキッとしちゃったよ。
それにしてもお前・・・・
9.6秒だぜ。
せめて10秒は切れよな・・・。訓練は当分必要みたいだね。
どう?初めての射精は」
涯は放心していた。
そして絶望していた。
フラフラと壁際まで歩いていき、壁に手をついて凹んでいた。
涯 「(くっ・・・・・
何てことだ。何てことだ・・・。
屈辱で死んでしまいたい・・・)」
しかしタフな涯。すぐに立ち直り、アカギに向き合った。
涯 「・・・俺は・・・
俺は乗り越えるっ・・・!
この勝負、勝つまで止めないっ・・・!」
アカギ「勝負って・・・。あ、俺ともやるのか。
判ったよ。こっち来いよ」
涯 「違うっ・・・!自分との勝負だ!俺は自分に勝ってみせるっ・・!!」
アカギ「・・・・まぁ何でもいいけどよ。やるんだろ?」
涯 「当たり前だ。脱げ」
今度はアカギがフェラチオされる番に。
パンツを脱いだアカギのペニスを咥える。
フェラチオ経験の無い涯は、とりあえずさっきのアカギの真似をした。
アカギ「(下手すぎる・・・イくまで何分かかることやら・・・)」
しかし、13才のアカギもそこまで免疫があるわけでは無かった。
涯は下手だが、クールな涯の必死にフェラチオをしてる姿を見ていると
ギャップで興奮してくる。
アカギ「(・・・。やべぇな。あんだけハッタリかましといて
早くイくわけにはいかねぇ。
よし、ブスなオバサンの事でも考えよう。」
アカギはアカギで冷静な顔をしつつ頑張っていた。
しかし涯もじょじょに上手くなっていく。
亀頭をペロペロと舐められて、声が出そうになった。
アカギ「(声だけは出せねぇ!!クソ、萎えることを考えるんだ。
涯は涯じゃねえ。超ブスなオバサンだ。自分を洗脳しよう)」
そう思ってうっかり涯の顔を見ると、普段男気に溢れている涯が自分をフェラチオしている。
そのギャップの色気と、涯なりに必死なのか舌を使って思い切り攻めてくる。
それがたまたま裏スジや亀頭周りなどに当たって、どうしようもなくアカギに快感が迫ってくる。
アカギ「(んっ・・・!この野郎・・・さっきあれほど手加減してやったのに・・・!)」
涯は別に卑怯なわけではなかった。
ただ涯なりに必死でやっているだけだった。
おまけに根性が凄い。30分立っても舌使いも上下の動きも衰えることがない。
アカギ「(ぅ・・・・やべぇ、もう無理だ・・・!)
アカギは射精した。かろうじて声は出さなかった。
アカギ「ハァ、ハァ・・・・」
涯 「・・・何秒だっ・・・!!!」
アカギ「・・・38分5.7秒だよ。」
涯 「・・・くっ・・・!」
アカギ「・・・ククク、まぁ、1時間ぐらいかかると思ってたけどね。
初めてにしては立派なもんさ」
アカギも必死だったくせに、息切れするのを抑えて冷静に答えた。
一回戦 アカギ38分5.7秒 涯9.6秒 アカギの勝ち
二回戦に続く。